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ベビーカステラの原価はいくら?原価率・利益率と儲かる仕組みを解説

エミリー / 更新:2026-07-04
ベビーカステラの原価はいくら?原価率・利益率と儲かる仕組みを解説
ベビーカステラって原価が安いから儲かる、とよく聞きますよね。でも「じゃあ1個いくらで作れるの?」と聞かれると、答えられる人は少ない。私はクレープのキッチンカーで開業準備中の身として、原価の中身を実際に手を動かして計算してみました。結論から言うと、材料費だけなら1個5〜10円程度に収まる一方で、儲けを左右するのは原価そのものより「場所代と天候」です。
  • ベビーカステラの材料原価は1個あたりおおむね5〜10円で、原価率は20〜30%程度に収まりやすい。
  • 原価率が低いのは材料が小麦粉・卵・砂糖など安価で、機材もベーカー1台で済むから。
  • 販売価格は8〜12個で400〜500円という価格帯が実際の屋台で多い。
  • 儲けを削るのは材料費よりも出店料・ガス代・容器代などの原価外コスト。
  • 天候とロス率まで含めて試算しないと「原価が安い=儲かる」は成立しない。

ベビーカステラの原価とは?1個あたりの目安を先に解説

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ベビーカステラの材料原価は1個あたりおおむね5〜10円で、これは販売価格に対して原価率20〜30%程度にあたります。

まず言葉を整理しておきます。原価・原価率・利益率は混同されがちですが、意味が違います。ここがぶれると価格設定を全部間違えます。

原価・原価率・利益率の意味と違い

原価とは、商品1個を作るのにかかった材料費のことです。ベビーカステラなら小麦粉・卵・砂糖・はちみつなどの合計。

原価率とは、販売価格に対して原価が占める割合です。「原価÷販売価格×100」で出します。100円の商品を原価25円で作れば原価率25%。

利益率は、売上に対して手元に残る利益の割合。ざっくり「100%−原価率」で粗利率になりますが、実際はここから出店料や光熱費も引かれます。だから見かけの原価率だけで喜ぶと足をすくわれる。

原価・原価率・利益率の違い(販売価格500円・原価100円の例)
用語意味この例での数値
原価材料費の合計100円
原価率販売価格に占める原価の割合20%
粗利益販売価格−原価400円
粗利率販売価格に占める粗利益の割合80%

ベビーカステラの原価率が低いといわれる理由

原価率が低い理由は、材料が安く、必要な機材と工程が極端に少ないからです。

使う材料は小麦粉・卵・砂糖・はちみつ・ベーキングパウダーくらい。どれもスーパーで手に入る安価な素材です。

焼くのはベーカー(専用の焼き型)1台で完結。フライヤーも冷蔵設備も基本いらない。仕込みも生地を混ぜて流すだけで、調理の腕による差が出にくい。

ベビーカステラの原価率が低いのは「安い材料 × 少ない機材 × 単純な工程」の3点が揃っているから。ここが他の屋台メニューとの決定的な差です。

ベビーカステラの原価計算の方法と1個あたりの内訳

1個あたりの原価は「材料費の合計 ÷ 焼ける個数」で計算し、標準的なレシピなら1個5〜10円に落ち着きます。

ベビーカステラの原価計算の方法と1個あたりの内訳

ここは競合記事がどこも薄い部分なので、私が実際に材料をカゴに入れて計算した数字で厚めに書きます。

材料別の仕入れ単価と使用量の目安

下の表は、標準的なベビーカステラ約200個分(生地量ベース)を作る場合の材料と概算費用です。単価は業務用スーパーで買う場合の私の想定値で、店舗や時期で変わります。

ベビーカステラ約200個分の材料内訳(概算)
単価は業務用スーパー購入を想定した目安。仕入れ先・時期で変動する。
材料使用量の目安概算費用
薄力粉約1kg約200円
約10個約250円
砂糖約400g約120円
はちみつ約100g約200円
牛乳・水適量約80円
ベーキングパウダー・その他適量約50円
合計約900円

合計約900円で200個作れるなら、材料だけの原価は1個あたり約4.5円。ここにロスを乗せても5〜10円の範囲に収まります。

小麦粉・卵・砂糖・はちみつの原価の考え方

原価計算のコツは「まとめ買いした袋の単価を、使う分だけに割り戻す」ことです。

たとえば1kg入りの砂糖を200円で買って400gしか使わないなら、原価は200円ではなく80円。ここを袋の値段のまま計上すると原価が実態より膨らみます。

はちみつは量あたりの単価が高く、原価を押し上げる犯人になりやすい。風味づけに欠かせないけれど、入れすぎるとじわじわ効いてきます。私はここの配合をいちばん慎重に見ています。

ロス率・廃棄率を加えた実質原価の出し方

実質原価は「材料原価 ÷ (1−ロス率)」で計算し、売れ残りや焼き損じを織り込みます。

焼くときに水分が飛ぶ、形が崩れて売り物にならない、閉店時に売れ残る。この分を無視すると計算上の原価と現実がズレます。

仮に材料原価が1個5円でロス率10%なら、実質原価は約5.6円。ロス率20%まで膨らむと約6.3円。数字は小さく見えても、天候が悪くて廃棄が増えた日は利益が一気に薄くなります。

「原価が安い」の裏側にはロスがある。晴れの日の原価率だけ見て開業を判断すると、雨の日の廃棄で現実に殴られます。

販売価格の設定方法と適正な利益率の考え方

販売価格は原価率が20〜30%に収まるよう逆算し、屋台では8〜12個で400〜500円という価格帯が現実的です。

販売価格の設定方法と適正な利益率の考え方

安すぎると利益が残らず、高すぎると通り過ぎられる。この綱引きをどう決めるかを順に説明します。

販売価格を決める基本の手順

  1. 1個あたりの実質原価を出す(ロス込み)。
  2. 1回の販売単位(何個入りで売るか)を決める。
  3. 狙う原価率(目安20〜30%)から逆算して価格を出す。
  4. 近隣の競合や周辺の相場と照らして最終調整する。

ベビーカステラは1個単位ではなく袋・カップ単位で売るのが基本。「10個で400円」のようにまとめると、会計も速く回転も上がります。

原価率から逆算する価格設定

価格は「実質原価 ÷ 狙う原価率」で逆算します。

1袋10個入りで実質原価が約60円だとします。原価率20%を狙うなら、60円÷0.2=300円。ちょっと安いと感じるなら原価率15%で計算して400円。この幅の中で相場を見ながら決めます。

実質原価60円(10個入り)から逆算した販売価格の例
狙う原価率計算式販売価格
20%60円÷0.2300円
15%60円÷0.15400円
12%60円÷0.12500円

正直に言うと、私は原価率だけで機械的に決めるのは危ういと思っています。周りが400円で売っているのに1店だけ300円だと「安かろう」に見えて逆効果なこともある。数字と相場の両方を見るのが現実的です。

トッピングや味変えによる原価と付加価値の関係

トッピングは原価をわずかに上げるだけで販売価格を大きく上げられる、利益率アップの近道です。

チョコソース、きなこ、抹茶パウダー、粉糖。これらは1食あたり数円〜十数円しか原価が増えません。それで50〜100円上乗せできるなら、粗利は明確に厚くなる。

味変えは差別化にもなって一石二鳥。ただしメニューを増やしすぎると仕込みとロスが複雑になるので、私は看板になる2〜3種に絞るつもりです。

原価以外にかかるコストと仕入れ先の選び方

The street stall of Japanese sponge cake. 氷川神社 ベビーカステラ 三島屋 職人芸
The street stall of Japanese sponge cake. 氷川神社 ベビーカステラ 三島屋 職人芸

儲けを実際に削るのは材料原価ではなく、ガス代・容器代・出店料といった原価外コストです。

材料が1個5円でも、袋やカップが1個10円なら、包装のほうが高い。ここを見落とすと計算が全部甘くなります。

光熱費・ガス代・容器包装費などの原価外コスト

ベビーカステラで見落としやすい原価外コストは、容器包装費とガス代です。

焼き型を長時間温め続けるのでガス消費は意外と多い。持ち帰り用の袋・カップ・トレー・おしぼりも、1食ごとに積み上がります。

私はクレープの準備で容器代を計算していて驚いたんですが、包装まわりは「材料原価と同じくらい」かかることがあります。ベビーカステラでも油断できません。

業務用スーパー・卸業者・ネット仕入れの価格差

仕入れ先は、少量なら業務用スーパー、量が増えたら卸業者、重い・かさばる物はネットが向きます。

仕入れ先ごとの向き・不向き
仕入れ先向いている場面注意点
業務用スーパー開業初期・少量から試す単価は卸より高め
卸業者・食材問屋毎回同じ量を安定して使う口座開設や最低ロットがある
ネット仕入れ重い砂糖・かさばる容器送料と納期を要確認

最初から卸で大口契約する必要はないと私は考えています。売れ行きが読めないうちは業務用スーパーで小さく始めて、量が安定してから卸に切り替えるのが安全です。

大量仕込みによるスケールメリットと原価削減

仕込み量を増やすほど1個あたりの原価は下がりますが、下がり幅には限界があります。

まとめ買いで材料単価は下がる。けれどベビーカステラはもともと材料が安いので、削減できる絶対額は数円単位。無理に大量仕込みしてロスが増えれば逆効果です。

スケールメリットより先に効くのは「ロスを減らすこと」。原価が安い商品ほど、削るべきは仕入れ値より廃棄です。

ベビーカステラの屋台・キッチンカーは儲かる?売上シミュレーション

ベビーカステラは1日にまとまった数を売れれば十分に利益が残りますが、出店料と天候が読めないと簡単に赤字にも振れます。

ベビーカステラの屋台・キッチンカーは儲かる?売上シミュレーション

「儲かる」と断言する記事は多い。でも私は、条件を置いた試算を見せないと意味がないと思っています。

1日の売上と損益分岐点の具体例

1袋400円・実質原価60円で1日100袋売れた場合、売上4万円・材料原価6千円というモデルになります。

1日の売上シミュレーション例(1袋400円・100袋販売)
金額はモデルケースの試算。出店料・ガス代は出店先で変動する。
項目金額
売上(400円×100袋)40,000円
材料原価(60円×100袋)6,000円
容器・包装費(概算)3,000円
ガス・光熱費(概算)2,000円
出店料(概算)10,000円
残る利益(概算)19,000円

この例だと、出店料1万円を回収するには材料と包装を引いた粗利で割り戻して、だいたい30袋前後を売った時点が損益分岐点。そこから先が実際の利益です。

イベント出店料・場所代が利益に与える影響

出店料は利益を最も大きく左右する固定費で、売上に対する割合が読めないと危険です。

人が集まる大型イベントは出店料が高い代わりに販売数も伸びる。逆に固定額の出店料で客足が読めない場所は、雨1回で赤字になります。

私が場所を選ぶなら、出店料が売上想定の何%になるかを必ず先に計算します。ここを感覚で決める人が、いちばん損をしている印象です。

季節・天候による売上変動と原価管理

ベビーカステラの売上は天候と季節に強く左右され、雨天と真夏は落ちやすい傾向があります。

温かいお菓子なので、寒い時期のイベントは相性が良い。逆に真夏の炎天下は焼き物の売れ行きが鈍る。

対策はシンプルで、仕込み量を天気予報に合わせて調整すること。売れない日に大量に仕込めば、そのまま廃棄=原価の丸損です。

利益を残すための注意点と失敗しないコツ

ベビーカステラで利益を残す最大の鍵は、原価削減よりも「出店場所の選定」と「差別化」です。

利益を残すための注意点と失敗しないコツ

参入が簡単な分、ライバルも多い。同じ商品が並んだとき、選ばれる理由を作れるかどうかで結果が変わります。

場所選びとライバルとの差別化

場所選びは「人通り × 競合の少なさ × 出店料」の3点で判断します。

ベビーカステラは屋台の定番なので、同じイベントに複数店が出ることも珍しくない。並んだときに勝てるのは、味変えのバリエーションか、焼きたての演出か、価格の分かりやすさです。

宣伝で集客を伸ばす工夫

宣伝は焼きたての香りと見た目を武器にでき、SNSとの相性が良いのが強みです。

焼いている様子は絵になる。出店場所と時間をSNSで事前告知しておけば、その場の通行客だけに頼らずに済みます。

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